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2013年12月09日

貨幣はうっとしい!  ~ その2 ~

内山節さんは、マルク・ブロックとかいう人の古典を紐解きながら、「貨幣はうっとうしい存在」といいます。

思えば、「お金」の存在は感情や思考世界に深くかかわっているのは事実です。宝くじ売り場の近くに行ったので、宝くじを3枚買うのも、そして、宝くじに千円以上使うのは、なんかもったいない、と思うのも、大学の同窓会費が 年1500円で、「これ、やめて、同窓会から脱退して、ミンダナオの子ども図書館や、ユニセフに寄付した方が、よっぽど有効利用」なんて思うのも、関係しているのは貨幣 お金です。

お金をたくさん持っている人が、あたかも人間的に優れているかのように思うのも、よく考えれば、変。

で、内山さんは貨幣の問題は、人間の結びつきの問題、どのように協力し合いながら生きていく社会をつくるか、ということを論じています。そして、貨幣の役割をすこしずつ低下させて、ローカル世界の形成を言うんですが…。

言わんとしていることは何となくわかるのですが、ローカル社会の形成なんていうと、私なんぞまず悲鳴をあげるんじゃあ、と思っちまうのです。

何となく同じ方向性かな、と思える人たちとのゆるやかなつながりを私自身は求めているので、もちろんお金をたあくさん持っていてそれを自慢のたねにするような方とは、多分距離を置くと思うのですが…。

ローカル社会なんていうと、やっぱ犠牲になっていったと思われる女性の存在を想起しちまうのです。もちろん、おかみさんになって子どもをたあくさん生んで亭主を牛耳るような女もいたとは思うのですが、私はまずなれないだろうと思うし、誰かの小説にあった、風呂は汚くなって、湯量も少なくなった しまい風呂に入り、食事も食べたいものには箸は出せず、ひょっとすると食べようと思ったころには、飯がない なんてこともある、女の姿を思い浮かべるのです。

貨幣はとてもとてもうっとうしい存在になってはいると思うのですが、それと引き換えに、元気な時には居心地のいい個人社会をもつくったのでは、なんて思ったりもするのです。

内山さんに質問できるような場でお会いできる機会があったなら、そんなこと尋ねてみたあいなんて思ったのでした。

忘年会の季節ですね。私、退職してから結構まめにこの手の会合に参加しています。

というわけで、ちょっと無理させてしまった胃腸さん、「ごめんなさい」して、胃腸薬飲んでます。




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Posted by プッチ  at 15:58 │Comments(0)きょうよう

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