2013年10月14日
曽野綾子さんの本
斎藤環さんが曽野綾子さんの本にコメントを出していました。
曽野綾子さんの本は、主に小説を中心にして、20代の前半に何冊も読んだと思います。でも、その後、私の想いと、違うところを歩んでいる感じがして、ちょっと距離を置くようになりました。
キリスト者だから、ということでないのだと思います。現に三浦綾子さんなんぞは、それほど嫌いではなく、どちらかというと好き、そして、遠藤周作さんも、好きな作家でした。彼氏もキリスト者でした。
共感したとこの抜粋です。
被災者は国家をあてにせず絆によって支え合うことが望ましいとか、権威や自由には義務が伴う、と言わんばかりのくだりなどには、上品な和装の下から保守論客の鎧がちらつくようでいただけない。自立や自助の美しさを称え、自らもそのように生きるのは立派なことだが、現代にあっては、それすらも持てる者の特権かもしれないのだから。
斎藤さんは、ご自身のことを「この著者のよい読者ではない」と書いています。
私も、気になる作家さんではあるのですが、ベストセラーと言われても、自分では、買わないと思う作家さんです。たまに、TVに出ている、曽野さんを見ることがありますが、お美しい上品にお年をとられて、さぞかし、いい暮らししてるんだろうな、と想像できるたたずまいの方です。
私とは、違う世界にお暮しになっている、なんて、思いながら眺めています。やっかみ?かな?
私たちは、やっぱり斉藤環世代じゃないでしょうか。