2013年09月07日
少年 H
映画「少年H」を見てきました。
戦前から戦後の混沌とした時代の映画です。妹尾河童さんの本の映画化のようです。
水谷豊が実際の奥さんと夫婦役をしています。戦争に翻弄される市井の人を描いています。
今夏は、戦争に関係する映画が三作あったんだな、と思いました。市民生活を淡々と描いている感じがしました。戦争を必ずしも望んでいない人たちの姿もあり、なぜ、戦争へと突入していったのか、と、それを、学問の主題にしたという、緒方貞子さんのドキュメンタリーを思い出しました。
緒方さんは、その当時のリーダーたちの無責任をその原因の一つに挙げていたと思いますが、無責任なリーダーたちが何人か集まれば、世界中でたくさんの人が犠牲になった戦争なんかもできちゃうんだ、と、哀しい気持ちになったのを思い出しました。
今の日本は、当時のリーダーたちより皆さん、賢くなっていることをそして、責任感もあることを祈りながら、映画を観ていました。