2012年07月30日
311
「311」を観てきました。311から2週間くらいたった被災地の様子です。映画監督やジャーナリストが何人かで出かけ、カメラにおさめています。
福島の原発近くで、異常な値を出す線量計に、映画監督の人が「正直、こわい。びびってる」というような発言を、ひきつった笑顔で言います。この方の気持ちがようく伝わってきました。
全身を覆って、原発近くに出かけます。
感動的なのは、大川小学校の取材。何人かの親御さんが黙々と子どもの遺体をさがしています。
素っ頓狂としか思えないような質問を投げかけながら、混乱の真っただ中にいると思われる遺族の方にカメラを向けます。カメラを向けながら、怒りなどの気持ちを、自分に向けて、と言います。
捜索をしている人に棒を投げつけられ、立ち去るように要求されます。消防士のような方がカメラの前に立ちはだかります。取材している人たちは、自分たちの想いを淡々と説明します。
観終わってから、重い沈黙が流れる映画です。チラシにあるように、観たくなかったはずのドキュメンタリーでした。