2012年06月23日
映画と歌とトークと
「プッチーニに挑む」というドキュメンタリーの映画を観てきました。飯塚俊男監督の作品で、飯塚監督は群馬県の出身とのことです。
プッチーニのオペラ「蝶々夫人」には、日本が間違って紹介されていると、岡村喬生さんは憤り、修正した台本などで、本場イタリアで「蝶々夫人」を演じるというドキュメンタリーです。
本場イタリアの壁は厚かったのですが、その熱意が描かれている映画です。
岡村さんの生の歌と、飯塚監督とのトークもありました。2500円でしたので、お安いチケット代と思いました。
プッチーニは日本を研究してはいたようですが、1800年代のことですから、充分情報は集められなかったと思います。当時の知識で作られた、「蝶々夫人」。日本人として、耐えられない表現が何か所かあるのだとか、プッチーニが今も生きているなら、きっと手直しをしたと思います。
岡村さんは、1931年生まれ。声量は見事でした。20年間ヨーロッパでオペラ歌手をしていたのだそうです。80歳を超えているとは思えないお姿でした。この映画をイタリア版にして、イタリアで上映する予定とか。トークも楽しいひと時でした。
そういう経緯を知ってから、偶然この4月長崎で、グラバー邸を訪れると、三浦環ではなく、ヨーロッパと日本の血を受け継いだ歌手がマダム蝶々を演じているとても古いビデオが上映されていました。かつらも仕草も、日本的で、さすが日本で育っただけに、自然な感じで、つまり誰が歌うか、だけでもだいぶ違和感は薄れるものだ、と感じました。残念ながら、もう他界されたようですが。長崎港を見渡すあの立地は、まさしくマダムバタフライにふさわしく、当のプッチーニは、全く想像上の世界で、これを作り上げたとすれば、それは随分ロケーションにふさわしい題材を選んだものではないかと、思った次第です。
そういう経緯を知ってから、偶然この4月長崎で、グラバー邸を訪れると、三浦環ではなく、ヨーロッパと日本の血を受け継いだ歌手がマダム蝶々を演じているとても古いビデオが上映されていました。かつらも仕草も、日本的で、さすが日本で育っただけに、自然な感じで、つまり誰が歌うか、だけでもだいぶ違和感は薄れるものだ、と感じました。残念ながら、もう他界されたようですが。長崎港を見渡すあの立地は、まさしくマダムバタフライにふさわしく、当のプッチーニは、全く想像上の世界で、これを作り上げたとすれば、それは随分ロケーションにふさわしい題材を選んだものではないかと、思った次第です。
ドキュメンタリーをやっていたのですね。
日本人が演じる蝶々夫人は、それだけで趣が異なるかもしれませんね。
岡村さんたちの活動のその後がどうなるか楽しみです。